大島交流拠点施設(仮称)デザイン設計競技

概要

場所:愛媛県八幡浜市
種別:設計競技
延床面積:一〇〇㎡程度
設計:二〇一七年四~六月

限界を超える島

 四国の西端に位置する八幡浜の離島、大島に観光・交流拠点を提案する設計競技である。事務所として初めて参戦する(合作ではない)コンペ。意気揚々と臨んだ。しかし、島の人口・年齢構成とその将来予測を知って衝撃を受けた。もはや建築の力で解決できるような数値や課題ではない。それでも「箱物」を作ることに意味があり、価値あるものを建築たらしめるとすれば、その建物はアイコニックであるほかない。統計的には沈みゆく島に何らかの標を歴史として刻む。その建物は短命かもしれない。
 近い未来の遺跡。そんな覚悟だけが、実際にはこの建築の存在価値である。
 コンペの提出物にはそうした諦念を表明していないものの、残念ながら結果は選外であった。(二〇一八年四月十日)